Project 001:地下室のある家
東京都東村山市 武田邸(竣工 2007年8月)
家族構成:夫婦、子ども2人
家族構成:夫婦、子ども2人
敷地概要
| 用途地域 | 第1種低層住居専用地域 |
|---|---|
| 防火指定 | なし |
| 許容建ぺい率 | 40%+10%=50%(角地のため10%の緩和適用有) |
| 許容容積率 | 80% |
| 高度地区 | 第1種高度地区 |
| 日影規制 | ○測定面 1.5m ○対象高さ 10m ○5m 3時間 ○10m 2時間 |
| 前面道路幅員 | ○北面道路 6m ○東面道路 6m ○隅切り有り 5m |
敷地面積
| 公募面積 | 128.38平米 |
|---|
計画概要
| 建築面積 | 59.88平米(18.11坪) |
|---|---|
| 建ぺい率 | 46.64% |
| 容積対象面積 | 102.18平米 |
| 容積率 | 79.5% |
| 延べ床面積 | 116.56平米(35.25坪)*地下室面積 14.38平米が含まれています。 |
- 1)堅牢な構造体
重量鉄骨ラーメン構造
この建物は 駐車スペースを 2 台以上設けなければならないことと庭が取れない分、屋上のスペースを設ける必要性から 厚さ 9 mm~12 mmの鉄の柱と梁を用いています。
とても堅牢な建物に仕上がりました。
建物の総重量 100 トンを超える重さを 9 本の鋼管杭で、地面から 14m下にある硬い地盤まで打ち込むことによりしっかりと支えています。- 2)断熱性能
- 建物の構造体としては、一番熱を伝えやすい 鉄を使用しているため、断熱には留意しました。
外側に面している鉄骨の部分は、15 mm厚の構造用合板と 30 mmの「ネオマフォーム」という 断熱材を用いることで
北は北海道の寒さ、南は沖縄の暑さにも充分耐えることのできる断熱性能を誇っています。
基礎部分も断熱されていて、湿気の多い梅雨の最中ですが、まだ一度も結露を見たことがありません。
窓もペア硝子を用い、断熱もさることながら、遮音性能もあげています。 - 3)明るさ
- 建物が北向きなので、暗くなりがちな室内ですが、合計で 23 箇所もの窓を設けているため、充分な採光を確保しています。
階段も、踏板だけの構造としている為とても明るい室内になっています。
極めつけは、リビングの上部に設けられた硝子ブロックのトップライトです。
ここからは、柔らかな光が、日没まで差し込んでいます。 - 4)通風
- 一階の部屋の窓と屋上に出る扉を開けることにより
一階で温められた空気が、階段室と吹き抜けから上昇し上部の窓から抜けて行きます。
この事により、室内の空気はいつも新鮮さを保ち、夏は涼しい風を体感することが出来ます。
そして、リビングの天井に設置されたファンが、夏は上向きに、冬は下向きの風を起こすことにより
室内に溜まった熱を強制的に循環させています。
尚、勝手口と屋上の出入り口のサッシは扉を閉めたままでも通風可能なサッシを採用しています。 - 5)地下室
- この建物の地下室の特筆すべき点は、鉄骨と鉄板でできていることです。
地下室はコンクリートで作るのが一般的ですが、武田邸の地下室は鉄でできています。
工場で製作され、水密などの厳しい検査に合格したパネルが、現場に搬入され、組み立てられます。
現場での作業は 3 日程で終了します。
使用されている鉄板は 70 年もつように錆びしろをもたせてあります。
更に、防錆の為に、鉄板の外側に 100 mm厚のコンクリートを打設することで、更に防錆能力を高めています。
武田邸では、このコンクリートのさらに外側に暑さ同じく 100 mmの断熱材を張り巡らしています。 - 6)収納
- 一階の玄関の脇にシューズインクロークを設けました。
お客様の多い武田邸にあって、十分な履物の収納スペースを確保しています。
バリアフリーが叫ばれている昨今ですが、あえて、和室の床を 30 cm上げることにより、その下を全て収納にしました。
相当な衣類が収納できます。
壁の厚みを利用した可動棚、読書好きなご家族の為に考えました。
棚に、紙で出来た本がぎっしり収納されることにより、さらに、断熱性能があがります。
二階の寝室に設けたウォークインクローゼット これだけのスペースがあれば 衣類は全て収納可能です。 - 7)心地いい場所
- A 屋上への出入り口の扉の前の階段
- ここに座ると心地のいい風が吹きぬけ いつまでもここから動くことが出来ません。
- B 風呂
- メンテナンスの事を考えてユニットバスを設置したかったのですが、レイアウト的に、適合するユニットバスがなくて断念した場所です。
浴室に暖房乾燥機を設置することにより、雨の日の洗濯も可能にしました。
入浴後は窓とドアを全開にすることにより、浴室にこもっている水分を含んだ空気を一気に外に放出します。
そして、火照った体を、プライバシーに配慮されたバルコニーに出ることによって一気に火照りを沈めます。
ここで飲む冷えたビールは最高では無いかと、密かに思っています。 - C ルーフバルコニー
- 屋上に出ると、周りには高い建物が無いため、遠くまで見晴らせます。
高所恐怖症の奥様に配慮して、手摺の高さを高めに設定しています。
この高さは、イスに座ると外からは全く見えない高さにしています。
SK(洗濯槽)を設けて有ります。
屋上で簡単な洗い物が出来るように設置しました。
水洗も、寒い冬に使用する事を想定して、階下の洗濯機置き場共々、混合水洗を設け、お湯が使えるようにしてあります。 - D この建物はオール電化仕様です。
- 電気のランニングコストを抑えるために、エコキュートを採用しています。